ホルミシス効果
『ホルミシス』とは、
「ある物質を高濃度、または大量に用いると害を及ぼすが、害ではない程度の濃度、または量を用いると、有益な作用を生むこと」
を意味する言葉です。
イメージしやすいものの例として、塩分が挙げられます。
塩分の過剰摂取は、ともすればカラダを壊す原因になってしまいますが、適量の摂取は体へのミネラル分の補充として非常に重要です。
同様に、放射線を大量に浴びることは有害ですが、低線量(自然放射線の10~100倍程度)であれば、人体によい影響をあたえます。
これを『放射線ホルミシス』と言います。
放射線ホルミシス効果を得るための方法の1つにラドン浴があります。
『ラドン』とは、ラジウムが分解されて生じる弱い放射線のことで、高濃度のラドンを含む放射能泉成分の含まれた温泉につかる健康法です。
自然の恵みを生かしたこの健康法は、日本でも古くから愛されてきました。
ラドンが呼吸によって体内に入ると新陳代謝が活発化し、免疫力や自然治癒力を高める効果があります。
日本国内では、秋田県の玉川温泉の岩盤浴、鳥取県の三朝温泉、山梨県の増富温泉などが有名です。
低用量の放射線による「ホルシミス効果」の健康メリットは多くの研究により科学的にも実証されており、今後も美容、健康分野への実用化が期待されています。
現在、放射線ホルミシス療法の副作用は確認されていません。